HDRタイムラプス


ある企業さんのプロモーションビデオ制作でHDRタイムラプス動画を利用することになりました。微速度撮影というやつです。1秒や2秒という間隔で写真を撮り、30枚を1秒として動画にします。時間、天候など表現したい景観にあわせて撮影枚数とシャッターの間隔を決めるのですが、今回は5000枚のRAW撮影を選択。

HDRタイムラプスでは通常「ブラケット撮影」という方法をとりますが、1枚の静止画を作るのに3回シャッターを切らなくてはなりません。撮影に使っているカメラのシャッター耐用回数は15万回。こんなことをしていてはすぐにカメラが鉄クズになってしまいます。
ということで考えたのがRAWで撮影し、露出を変えた3枚を現像する方法。
RAWを「明・中・暗」の3種類の露出で現像し、トーンマッピングという処理を加えて
1枚に合成します。CGみたいだけど紛れもない実写という不思議な映像が出来上がります。

そうなると大変なのは撮影よりも編集です。5000枚のRAWを15000枚現像し、
それをまた5000枚のHDR画像に合成する、という気の遠くなる作業です。
5000枚もの静止画を素材として一度に扱う編集機の負荷も甘く見れません。
その分、完成するとそれはそれは素晴らしい映像になるのです。

本日はそんな作業が行われておりました。

写真は約2年ぶりのHDRタイムラプスに悶絶するカメラマンK村


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