演奏を収録する、冴えたやり方

今月上旬に行った、音楽ユニットTSUKEMENの撮影。

その準備の段階で考えついたアイデアと手法が
なかなか役に立ちましたので備忘録がてらに書き記します。


上記のVTRを事前に作成し、
生演奏に合わせて手元のPCで再生しました。

カラオケや太鼓の?人の様な仕組みでして、
画面右から左に向かって、白いバーが動きます。
歯抜けになっているところは、演奏がありません。

これを見ておけば、3人の演奏家がいつ、
どんなタイミングでどんなパフォーマンスを見せるのか、
把握することができます。

カメラの切り替えのタイミングや
カメラワークのタイミング、
手元を撮っておくべき瞬間など、
様々な情報を読み取ることができます。



この動画の制作には少々コツがあります。

白いバーが端から端まで移動する時間の設定です。

「何秒先のことを表しているのか」を管理しておかないと、
「何秒後に何が起こるか」を把握できません。
今回は30秒間が見渡せる様に設定しました。

仕組みとしては、
200ピクセル×10000ピクセル程度の
白い棒が画面右から左に向かって、
上記の曲ですと5分10秒の間、ゆっくり移動しています。
そして3本の白いバーは、同じ速さで動いています。

3本のバーは全て同じ長さです。

歯抜けになっているところには、
背景と同じ色の矩形を配置して、
歯抜けに見える様にしています。


という感じです。

これは資料としてお借りした演奏の映像をもとに
作ったものです。
その為、収録時に眼の前で行われている演奏とは
若干ずれていきます。生演奏ですので当然です。

ですので、ガイド映像の音声を片耳のイヤホンで確認しつつ、
生演奏の現在のポジションも把握しながら、
インカムで情報を流す、という作業でした。

これがなかなか役に立ったのではないかと思います。
音楽でなくてもイベント進行や配信など、
時間に合わせて行う収録や撮影の現場では使えそうです。

「動くQueシート」といった感じですね。






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