ナレーション 機械化

ナレーションについて考える機会が何度かありました。

重要度は言わずもがな。

「ナレーションなんて要らない」という意見は、
たいていの場合、ナレーションが重要だと認めていればこそ
出てくるものだったりします。
「ナレーションが入れば良くなるに決まってる。
 だけど敢えて削るワビサビを追求しよう」というのが真意かと。


「声を商品にする」のがナレーターだったり声優だったりするわけですが、
何をもって「商品」とするのか。

自分なりの解釈としては、、、


・声量があり、一定以上の音量で話す訓練をしている
・言葉の明瞭度が高い
・文章を抑揚をつけて読むことができる
・文章の理解力に優れている
・声で喜怒哀楽を表現できる

という5つが主ではないかと思っています。

「いい声」だとか「心に響く声」だとかいう
声の質については、人それぞれ好みが違いますので、
あまり重要ではない様に思います。

無論、選ぶ立場になればそこが最も重要ですが、
ナレーターとして存在することについて、
声の質は「運」なんじゃないかと思います。
いいと思ってくれる人に出会えればラッキー。
何かしらになっていくのではないかと。


このナレーションの世界、
機械が進出して久しいです。

テレビだと夜中の天気予報の声は機械が担当していることがあります。
少なくとも長野県ではそうです。質も上がっています。

この間の冬季オリンピック。
NHKがほとんどすべての競技を見逃し配信していました。
中には放送に載らない競技もあったのですが、
テレビ放送されない競技の実況は、機械音声でした。
よくしゃべっていたし、分かりやすかった。

Youtubeのゲームやグッズの解説動画を見ると、
たいていは機械音声がナレーションをやっています。

こんな感じの。

ゆくも! http://www.yukumo.net




今や機械音声は、上にあげた5つの条件は網羅していると言えます。

それに加えて、

・間違えない
・疲れない

という要素も加わります。最強です。



ネットでは既に市民権を得ている機械音声。

テレビやCM、PVなどの商業映像にも
どんどんと進出してくるのではないか、しかもけっこう安く、、、


そんな気がしています。





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